メイン画面

使い方その1 基本操作

使い方その2 複数ジョブ

使い方その3 タイマー予約でバッチ処理

使い方その4 履歴バックアップ

オプション 

サーバーでの実用的な使い方

本ソフトの履歴バックアップ方式

 

■使い方その1  基本操作

@コピー元フォルダを指定。参照ボタンをクリックするかドラッグ&ドロップに対応しています。

Aバックアップ先フォルダを指定。指定先にフォルダが無い場合は、作成します。

Bクリック

以上これだけです。

一度実行したフォルダ情報は履歴として記憶します(log.ini)。次回起動時は、直前に実行したフォルダです。

 

※ヒント

1.システムのあるCドライブへのコピーは開始前に確認画面を出します。出来れば本ソフトでのCドライブへのバックアップは行わないでください。ちょっとでも設定をミスるとシステム壊します

 

■使い方その2  複数ジョブTOP

@タブをダブルクリックすると新たにタブが増えます。(1タブ=1ジョブ)

Aまたは、過去実行した履歴から複数選択する。

B適当にタイトル入れるとタブに出て管理しやすくなります。

Cあとはコピーボタンをクリックすると最初のタブから順にコピーを実行します。 

 

※ヒント

1.オプション(下記で説明)は、タブごとの設定を使用します。

2.即時実行かバッチ処理(後述)かは、最後のタブの設定に従います。

3.反転(後述)は、タブ全部に反映します。(タブごとの設定はできません)

 

■使い方その3  タイマー予約でバッチ処理TOP

サーバーの夜間バックアップに使えます。

「使い方その2」までを参考にジョブを作成します。

@予約で「曜日バッチ処理」を選択し「曜」ボタンと「時」ボタンも選択します。

Aクリックすると起動日時がボタンに表示され待機します。

処理が終わると次回起動日時をボタンに表示して再び待機しこれを繰り返します。

中断する場合は、ボタンを再度クリックしてください。

下図の例は、毎日23時に開始します。

日付指定の場合は、

@予約で「日付バッチ処理」を選択し「月」ボタンと「時」ボタンも選択します。

下図の例は、毎月1日、15日の0時に開始します。

 

ヒント

1.フォルダ削除時に問い合わせるオプション(後述)をチェックしておくと処理が一時停止します。バッチの意味が無くなるのでチェックしないようにしてください。

2.複数ジョブの場合は、最後のタブの設定で実行します。

3.複数のバッチ開始日時を設定したい場合は、本ソフトを複数起動して対応してください。

 

■使い方その4  履歴バックアップTOP

「使い方その3」までを参考にジョブを作成します。

@保持する履歴回数を指定します(2以上)。※日数ではなく回数です。10と指定して1日2回バックアップすると5日分。

Aクリック

 

ヒント

1.履歴を指定した場合コピー先に「_TWTranFile履歴」のフォルダを作成します。

その下に「1」、「2」、「3」・・・と履歴フォルダを作成しコピーします。コピーする毎にこの数値が上がっていきます。

2.履歴は、フルバックアップ方式です。元フォルダのディスク容量×履歴数分の容量がバックアップ媒体に必要です。オプションの「容量節約モード」にチェックすると変更ファイルのみ保管します。詳細は、「2024.5リリース履歴の仕組み。容量節約処理。」を参照してください。

3.バックアップ時間短縮のためリサイクル方式で履歴管理しています。たとえば、3回と指定した場合、「1」、「2」、「3」の次は「4」ですが「1」は削除するのではなく「4」にリサイクルします。「1」を「4」にリネーム後、「1」にある更新日時の同じファイルは、そのまま利用します。大量のファイルを扱う場合に実行時間短縮効果を発揮します。

 

■オプションTOP

 

@「戻し」ボタン(レストア)

バックアップ先からコピー元に戻すレストア機能です。もしこのボタンが無い場合、コピー元とバックアップ先フォルダを、逆に指定する必要があり混乱やミスを招きます。地味に重要な機能です。

ヒント

1.レストアは、必要なデータを破壊しかねない危険な作業です(実はバックアップが壊れているとか)。コピー開始ボタンをクリックした際に一旦確認画面を出します。

2.履歴指定したバックアップ先から戻す場合は、最新の履歴から戻します。

 

A上書き時、更新日が違う場合にコピーする」

チェックすると更新日時が同じファイルはコピーしません。時短処理です。

「ただし3秒以内はコピーしない」は、同一ファイルでもOSの違いによってファイル管理上僅かにタイムスタンプのずれが生じることがあります。違う更新日時と判断されるため常にコピーしてしまう回避対策です。

 

Bコピー先の不要なフォルダ/ファィルを削除する」

バックアップ先のコピー元に無いファイル、フォルダを先に削除します。

「フォルダ削除時に問い合わせる」は、フォルダを消す前に確認画面を出します。

※ヒント

フォルダ削除時に問い合わせるをチェックしておくと処理が一時停止します。バッチ処理時は、外してください。

「ゴミ箱へ送る」は、削除時にゴミ箱へ送ります。

※ヒント

バッチ処理で指定した場合は、放っておくとゴミ箱が満タンに成り易いので注意してください。

Cベリファイ」

コピー後、コピー元とバックアップ先のファイルをRead属性で開き双方のデータがバイト単位で一致しているか判定します。一致していればログに「V」マークが付き、不一致の場合は、エラーが付きます。

※ヒント

ベリファイ分処理時間は伸びます。

 

D「抽出

ファイルの拡張子または、フォルダ名で抽出バックアップします。「,」カンマ区切りで複数指定可能です。

拡張子で抽出する例 「jpeg,jpg,bmp,tif,gif,png」、「doc,docx,xls,xlsx」等々。

フォルダは、先頭に「\」を指定します。「\data,\log」。

先頭に「/」スラッシュを指定すると排他(除外)します。「/txt,/\temp」

※ヒント

1.サーバーなど運用に合わせて指定すれば有効なディスク節約になります。

 

E「節約オプション

「画像縮小」は、長辺を指定ピクセル以下にします。

※ヒント

1. 処理時間がとんでもなく増加します。

2. exifは、消えます。

3. 不可逆処理です。バックアップ先からの復旧時、元のサイズには戻せません。

 

サーバーでの実用的な使い方TOP

本ソフトにOS自体のバックアップ機能はありません。サーバー上で本ソフトが出来るバックアップは、アプリケーションデータ、データベース(が出力したエキスポートデータ)、各ユーザーのファイル。そして共有フォルダです。

特に共有フォルダは、誤って削除・上書きする事例が多く、そのため数日前に戻してほしいという要望が絶えません。

このような場合に備え履歴バックアップをします。また、履歴を持たせることで数日、数週間前のデータを取り出すことが可能です。

確実な復旧のためには、履歴を持たせたフルバックアップが有効ですが媒体容量により履歴回数に制限が出ます。

本ソフトは、フルバックアップ方式と容量節約モード方式を選択できるので媒体容量に合わせて方式を選んだり組み合わせる運用が可能です。

例えば、媒体容量に余裕があれば、フルバックアップ方式にする。

容量制限で履歴回数が少ないならばファイル種別を抽出する。または、容量節約モードにする。

容量節約モードではリスク不安ならばフルバックアップ方式と組み合わせる。

などといった工夫ができます。

サーバーは、常時多くのユーザーにより利用され蠢いているのである意味「生き物」と言えるかもしれません。導入する際は、先ず試験環境にて安全を確認し負荷を掛けず実行してください。本番環境にて数日間運用後に状況確認し履歴回数、抽出ファイル、実行日時等々)徐々に本来の必要なバックアップに調整、拡張するのが理想かと思います。

下図例では、毎日深夜0時開始。抽出で「doc,docx,docm,xls,xlsx,xlsm,ppt,pptx,jtd,jtdc,psd,」等を指定して絞り込んでいます。履歴日数は、100日分で容量節約モードです。バックアップ媒体に余裕があればもう一つ本ソフトを起動して週一回履歴有りフルバックアップするなどの工夫をすればリスク回避になると思います。

 

 

本ソフトの履歴バックアップ方式TOP

本ソフトの履歴バックアップは、「フルバックアップ方式」プラス「リサイクル方式」を使用していました。2024.5版で「容量節約モード」を搭載しました。

基本的な履歴の仕組みは、

バックアップ先フォルダ下に「_TWTranFile履歴」フォルダを作成しその下に「1」、「2」、「3」・・・と履歴数分のフォルダを作成しバックアップします。

リサイクル方式とは、たとえば、履歴数3回と指定した場合、「1」、「2」、「3」の次は「4」ですが「1」は削除するのではなく「4」にリサイクルします。「1」を「4」にリネーム後、「1」にある更新日時の同じファイルは、そのまま利用し処理時間を大幅に短縮しています。

「フルバックアップ方式」の問題は、大容量のバックアップ媒体が必要になることです。

例えば、バックアップする容量が500GByteの場合、バックアップ媒体が2TByteとすると約4回分の履歴しか取れません。

そこで「容量節約モード」を使用すると更新が無いファイルは、コピーしない工夫をしています。詳細は、「2つのバックアップモード解説。」を参照してください。

※ヒント

履歴回数オーバーによるフォルダのリサイクル処理(最古の番号を最新にリネーム)にて万一アクセス拒否があった場合は、最古は、残したまま処理を続行します。もし履歴フォルダ数が履歴回数より多く残っている場合は、(エクスプローラーで開いている、文書ファイルを開いている等)の原因を取り除いてください。

 

※ヒント

バックアップの目的は、ファイルの復旧です。実績では、数日前のファイルの復旧要望がほとんどです。

バックアップ方式には、容量節約のため「差分」「増分」等の方式がありますが数十万ファイルの大容量を対象に数日間の履歴を残す方法としては、処理時間短縮とシンプルなファイル管理の点で本ソフトの方式がベストだと思います。